大切な家族の一員であり飼い主を癒してくれるかわいいペットですが、どうしても気になってしまうのがイヤな臭いの問題です。床やケージを掃除したり床材を頻繁に交換したりしても、お部屋にしみついた臭いは中々取ることができませんよね。この記事では、人やペットにも使用できる強力な脱臭スプレー「次亜塩素酸」について、その性質や効果などをご紹介します。

最近話題の脱臭剤「次亜塩素酸」

日々の暮らしに癒しを与えてくれるペット。多忙な毎日の生活の中でも、動物たちのかわいい仕草を見ていると仕事の疲れも吹き飛んでしまうものです。最近のペット業界では、犬や猫などの定番の動物に加え、ウサギ・ハムスター・ハリネズミ・モモンガ・デグーなどの小型なエキゾチックアニマルの人気も高まっています。

近年、ペットとして飼育される動物の種類は多くなってきていますが、臭いの問題はすべての飼い主にとって共通する悩みではないでしょうか。お掃除を毎日欠かさずにおこなっていても、独特の臭いはお部屋全体にまで染みついてしまうものです。ペットの臭いが気になってしまい、お客さんを家に招くことに抵抗のある方もいることでしょう。

ペットの臭い対策にはいろいろな方法がありますが、手間のかからない脱臭スプレーはぜひ活用したいもののひとつです。しかし一方で、脱臭スプレーは生き物に対して使用してよいものなのか、含まれている成分の安全性などは気になるところです。最近は安全性の高さを謳っている次亜塩素酸を使用した脱臭スプレーが人気ですが、「塩素」と聞くと本当にペットに悪影響が無いものなのかと心配になってしまいますよね。安全と言われている次亜塩素酸ですが、その効果や性質はどのようなものなのでしょうか?

次亜塩素酸の性質や特徴

キッチン用品の殺菌やお風呂場のカビの除去などに使用するイメージが強い塩素。これらの塩素系洗剤に使われているのは「次亜塩素酸塩(次亜塩素酸ナトリウムなど)」という物質で、名前がよく似ていますが次亜塩素酸とは別物でその性質も異なります。次亜塩素酸には次亜塩素酸ナトリウムよりも殺菌・脱臭効果や安全性が高いなどといった特徴があります。

次亜塩素酸と次亜塩素酸ナトリウムの違いを決定づけているのは、水溶液の性質です。次亜塩素酸ナトリウムは強いアルカリ性ですが、次亜塩素酸は弱酸性です。強アルカリである次亜塩素酸ナトリウムは皮膚への刺激が強いうえに金属の腐食を促進してしまいますが、弱酸である次亜塩素酸は比較的安全であると言えます。

次亜塩素酸は高い殺菌力・脱臭力を持つうえに安全性の高い物質ですので、ペット業界だけではなく医療機関・介護施設・保育園・飲食業などの施設での除菌や消臭に使用されているほか、食品添加物にも指定されています。そんな幅広い現場で活躍している次亜塩素酸には、具体的には以下のような性質や効果があります。

悪臭成分を高速分解する

次亜塩素酸はアンモニアや硫化水素などの悪臭の基になる物質を急速に分解する性質があります。そのスピードは次亜塩素酸ナトリウムの実に80倍に及びます。臭いの基になる物質を分解するので、お部屋を「無臭」の状態にできます。より強い香りで元のニオイをごまかすわけではないので、モモンガなどの臭いに敏感なペットにもストレスを与えることがありません。

強力な除菌効果

次亜塩素酸は次亜塩素酸ナトリウムの4~8倍の除菌効果を発揮します。細菌の細胞膜内への透過性が高いため、多種多様な細菌やウイルスを滅菌できます。アルコール系の消毒では歯が立たないノロウイルスなどにも作用します。

皮膚への刺激が少ない

次亜塩素酸は付着性が弱いため、直接皮膚に触れてしまっても刺激が少なく済みます。キッチン用品を塩素系洗剤で洗浄した後はしばしば手にぬめりが残ることがありますが、これは次亜塩素酸ナトリウムなどが強いアルカリ性であるために起こる現象です。次亜塩素酸は弱酸性ですので、こうした現象は起こりません。

有機物と反応すると水になる

次亜塩素酸は有機物と反応すると水になりますので、ペットや植物にも安心して使用できます。

 

次亜塩素酸の欠点

機能面や安全面から見ると次亜塩素酸の脱臭スプレーはとても使い勝手のよいアイテムですが、使用方法を間違えると効果が半減してしまいます。ここでは、次亜塩素酸を使用するにあたって気を付けておくべきポイントを見ていきましょう。

消費期限がある

反応が早いということは、裏を返すと不安定な物質であるということでもあります。そのため次亜塩素酸の消費期限は短く、製造年月が古いものは劣化している可能性がありますのでご注意ください。なお、開封してからの使用期限の目安は3か月~6か月程度です。

汚れにも反応してしまう

脱臭したいものが汚れている状態のまま次亜塩素酸を使うと、臭いの基にたどりつく前に汚れと反応してしまうため、脱臭効果が半減してしまいます。次亜塩素酸をスプレーする前にある程度汚れを落とすようにしてください。

ペットに使用するときの注意点

次亜塩素酸はとても安全性の高い脱臭剤ですが、ペットへ直接ふきかけるのは危険です。目や鼻にかかってしまうと粘膜を傷つけてしまう恐れがあります。小動物の皮膚は人よりもデリケートであることが多く、いくら安全性が高いとは言っても直接ふきつけて拭いたりするのはご法度。また食品添加物に指定されてはいますが、ペットが飲んでも大丈夫というわけではありませんので充分注意して使用しましょう。

ペットのニオイ対策にオススメの消臭剤

ファビュラス・ペット 300mLスプレーボトル(濃度150ppm)

※高い安全性と優れた消臭力を併せ持つ「次亜塩素酸水」を、スプレーボトルにパッケージすることでカンタンに使用することができる製品です。イヤな臭いの成分そのものを分解・除去する優れた消臭効果を持つ上に、ウイルス・カビ・細菌類の消毒効果もあるため大切なペットの健康維持にも効果を期待することができます。

さらにpH値6.8とほぼ中性であるため、万が一ペットが誤飲しても大丈夫なほどの高い安全性を誇る製品です。

用途は清掃後のトイレのみならず、室内の臭いに対しても空間に噴霧することで消臭・除菌をおこなうことができることに加えて、その安全性からペットが直接触れるオモチャなどの除菌・消臭にも役立ちます。

消臭ビーズ 猫トイレまくだけ 香り広がる消臭ビーズ さわやかなナチュラルガーデンの香り 450ml

※トイレの猫砂にもビーズをまくことでトイレの消臭をおこなう製品です。猫砂と一緒に燃えるゴミとして処理できるので手軽に使用できます。消臭スプレーとあわせて使用することでより確実な消臭効果を期待することができます。

 

ジョイペット 天然成分消臭剤オシッコのニオイ・汚れ専用 270ml

※除菌効果もあるグレープフルーツ種子抽出物を配合した製品です。オシッコ後の歩いた箇所や粗相をした箇所の清掃に役立つ製品です。

 

驚異の防臭袋 BOS (ボス) うんちが臭わない袋 ペット用 うんち 処理袋

※排泄物をこちらの袋に包むことで、しばらく放置後に鼻を近づけてもほとんど臭いを感じない程の防臭力を発揮する製品です。消臭ビーズを使用した猫砂を、こちらの防臭袋に包んで捨てて、清掃したトイレに次亜塩素酸水のスプレーを噴霧することで、より確実なペットのトイレの臭い対策が実現することでしょう。

 

<参考>

サイト名:消臭剤おすすめサイト

記事名:次亜塩素酸系消臭剤

サイト名:くまごろーとゆかいな猫や犬の仲間たち

記事名:「【次亜塩素酸系消臭剤の安全性】除菌・消臭スプレーを使うと塩素臭(プール臭・カルキ臭)がするのはなぜ?布団やカーテン、猫や犬にかかっても安全?」

サイト名:空間除菌

記事名:次亜塩素酸について

サイト名:間違いだらけのペットケア

記事名:消臭剤を考える③