健康的な日常生活において美味しい食事は誰にとっても幸福な時間ですが、ひとたび衛生管理を怠ってしまうと危険な食中毒のリスクは増大してしまいます。

多くの方が幼いころに食事の前の手洗いを教えられてきている事もあり、食事の前の手洗いが習慣づいている方も多いことかと思われますが、普段の手洗いを適切におこなうことによって食中毒リスクを軽減することは多くの方がご存知のことかと思います。

さらに食前のみならず、調理にあたってしっかりと手洗いをおこなうことは、食中毒を未然に防ぐために必要不可欠であることは言うまでもないことでしょう。

しかし、普段何気なくおこなっている食事前の手洗いの際に、より確実に食中毒リスクを軽減させるために留意すべき手洗いのコツとは一体どのようなものなのでしょうか?

この記事では、重篤化してしまうことで大変危険な健康リスクが生じてしまう怖れもある食中毒を未然に防ぐために注意すべき手洗いのポイントについて解説いたします。

食中毒について

食中毒について要約すると、食中毒とは私達人間の身体にとって害のある物質を含む飲食物を、食事などによって経口で摂取した際に発症する、下痢・嘔吐・発熱などの中毒症状の総称であると言うことができます。

この食中毒には、毒キノコ・毒草・魚類の毒など自然毒による食中毒や、なんらかの理由によって食品に混入してしまった有害金属や残留農薬による化学性食中毒などいくつかの分類がありますが、食前の手洗いなど自ら衛生管理を怠ることによって発症してしまう食中毒については、細菌性またはウイルス性の食中毒がそのほとんどであるという事が出来るでしょう。

食中毒と手洗いの関係性について

食中毒の原因となる細菌類・ウイルスなどの微生物による食品の汚染は、

  • 食品そのものの汚染
  • 食品を調理する際に使用する調理・加工器具の汚染
  • 不衛生な調理環境からの汚染
  • ヒト(特に手)からの汚染

主として上記のような経路によってもたらされます。

ここからは本記事のテーマである上記4の、

「ヒト(特に手)からの汚染」

について探ってまいりたいと思います。

微生物が手に付着する経路

食中毒の原因となる細菌類・ウイルスなどの微生物は、私達が日常生活においてさまざまなもの触れることによって手に付着し、時として傾向によって体内へと侵入し食中毒を引き起こしてしまう原因となります。

  • 蛇口
  • ドアノブ
  • ゴミ
  • ペット
  • 食肉・魚・野菜などの食品類

上記は細菌類・ウイルスなど食中毒の原因となる微生物が手に付着する代表的な経路となります。

これらを含めて、私達の日常生活の中で手に触れる必要があるさまざまな箇所に食中毒の原因となる微生物が付着している可能性があり、食中毒を避けるためには手洗いによって付着した微生物をしっかりと除去する必要があるのです。

食中毒を防ぐための手洗い方法とは?

食中毒を防ぐために手洗いが重要であることは誰もがご存知の事とは思いますが、ただ手洗いをすればよいというものではなく、手洗いの際にはしっかりと食中毒の原因となる微生物を除去する必要があります。

ここからは、より確実に微生物を除去するための手洗いのコツについてご紹介してまいります。

洗い残しの多い部分

自分ではしっかりと手洗いが出来ているつもりでも洗い残しがあり、そこから微生物に感染してしまい食中毒を発症するケースがあります。

  • 指先
  • 爪と皮膚の間
  • 手のひらのしわ
  • 親指の付け根
  • 手首

上記の箇所は手洗いにおいて洗い残しが多い箇所とされています。ハンドソープなどを使用し的確に洗うよう心がけるとよいでしょう。

手洗いの後にはしっかり除菌

手洗いの際に洗い残しが生じやすい箇所を把握し、洗い残しが無いよう的確に手洗いをおこなうことは食中毒を防ぐために非常に重要な事ですが、さらに確実に食中毒を予防するためには手洗い後の除菌がカギとなります。

食中毒を予防するために、手洗いと同時に市販の除菌剤などを使用して確実に微生物を除去することでより確実に食中毒を予防することができます。

手洗い後の除菌に使用する市販の除菌剤の中には、その成分として次亜塩素酸水塩化を使用したものや、アルコールを使用したものなどがあります。

 

【次亜塩素酸水を使用した除菌剤】

次亜塩素酸水は、大腸菌やO157など食中毒の原因となる菌に加えて、インフルエンザウイルスやノロウイルスのようにアルコールでは消毒しきれないウイルスにまで優れた消毒効果を発揮します。

さらに、厚生労働省によって添加物として認められている程の高い安全性があることから、直接手に噴霧しても安心なことに加えて、万が一構内に入っても問題が無いほどの安全性があることから、手洗い後の手の除菌には最適な除菌剤であると言えるでしょう。

【代表的な製品】

ファビュラス 500mLプッシュボトル(濃度200ppm)

※安全かつ優れた除菌効果をもつ「次亜塩素酸水」をプッシュボトルにパッケージしているため、手洗い後の手の除菌に手軽に使用できる製品です。次亜塩素酸水の持つ優れた殺菌力と安全性を身近に使用することが出来るオススメの製品です。

 

【アルコールを使用した除菌剤】

現在広く普及しているアルコールを使用した除菌剤も、手洗い後の手の消毒に有効であると言えるでしょう。市販品も広く流通しており、お求めやすく手軽に使用することができる身近な除菌剤です。

【代表的な製品】

ビオレu 手指の消毒スプレー スキットガード 400ml (花王)

※こちらもノズル付きのプッシュボトルタイプの製品であり、キッチンや洗面所などに常備しておくことで手軽に手洗い後の除菌をおこなうことができる、アルコールを使用した除菌剤です。気軽にお求めやすい価格も魅力であるといえるでしょう。

 

ビオレu 手指の消毒スプレー スキットガード 携帯用 30ml (花王)

※上記の製品を携帯できるスプレーボトルにパッケージしたタイプの製品です。手指の汚れが気になる外出先や、多くの人が訪れる外食時の手洗い後の除菌にも便利に使用することができます。

 

<参考>

厚生労働省:食中毒

SARAYA:食中毒の基礎知識

公益社団法人日本食品衛生協会:食中毒予防のための衛生的な手洗いについて(PDF)