犬や猫、ウサギやハムスター、さらにはフェレットなども可愛いペットとして人気がありますね。
人気のある一方で、悩みとして必ず上がることとして「臭い」があります。
家の中だけでなく洋服や髪の毛にもその臭いはついてくるので、外出先でも「猫くさい」など言われてしまうことも・・・
外でも臭いがわかってしまうので、実際の家の中は自分が思っている以上にケモノ臭が漂っていることになります。
毎日生活する家なので臭いに慣れてしまっているのですが、その家に慣れていない人が立ち入ると臭いはとにかく気になってしまうもの。
そんなペットの臭い対策について、ご紹介します。

① アロマオイルとエッセンシャルオイル(精油)の違い

香りのある空間、消臭効果のある香りを使いたいということで取り入れるものとして、「アロマオイル」があります。
しかし、このアロマオイル、注意がとても必要です。
まず必要な情報として、「アロマオイルとエッセンシャルオイルは別もの」ということです。
雑貨屋やホームフレグランスコーナーなどで比較的手に入りやすいものは「アロマオイル」が多いです。

このアロマオイルとは?
芳香植物の香りに似せた合成香料で作られているものや、アロマテラピーでは使用できないレベルの安価な芳香植物や、その芳香植物に似た香りがする違う植物を使用して作られた香りのオイルです。人工的な香りが明らかなものや、天然の香りに良く似た見分けのつきにくいものも多くあります。
これらのアロマオイルは「人工的なもの」というのが特徴ですので、ペットはもちろんのこと、人体にも良いものとは言えません。
噴霧したものを吸い込んだり、または噴霧したものが床について舐めてしまったり・・・と考えたら、とてもお勧めできるものではないことは明らかです。有毒な物質を体内から排出できず溜め込んでしまうことによる健康被害が懸念されます。
昨今、テレビなどのメディアで「ペットにアロマはNG」といったことが紹介されていますが、それらはこの「人工的なアロマオイル」によって引き起こされると考えられています。

では、エッセンシャルオイルとは何か?
それは、芳香植物から抽出された天然の香りがある揮発性の油です。エッセンシャルオイルは日本語で精油と言います。芳香植物の花や葉、木部、果皮、樹皮、根、種子から抽出されており、それぞれの植物に含まれる成分が心身に様々な効果効能をもたらすと言われています。抽出方法によって、または植物の育つ土壌によって、または採集された季節によって、または植物の質によって、出来上がるエッセンシャルオイルの香りの違いや品質の良し悪しがありますので一概に「全て良い」とは言い切れません。ですが、先ほどのアロマオイルという人工香料とはまったくの別物です。知識のない方が原液を肌に直接塗布しまったり噴霧することによって、火傷のようなトラブルが起きたり、痛みを生じたりなどもあります。植物の成分が濃縮されたパワフルなものなので、安易に使用できないものなのです。では、それをペットのいるご家庭で使用するとしたらどうするか・・・動物は匂いに敏感です。「嫌だな」と思ったら別の場所に避難できるようにしてあげてください。移動できず同じ部屋にしかいられないという空間でディフューザーを使用したり、噴霧することは厳禁です。濃縮された成分を吸い込んでしまい、排出できずに溜めてしまうことで健康被害が生じてしまう可能性があります。また、直接塗布するということは人体でも絶対に厳禁です!エッセンシャルオイルをペットのいるご家庭で使用するならば、噴霧ではなくアロマストーンなどに垂らして芳香するのが良いと思います。

② 次亜塩素酸ナトリウム液と次亜塩素酸水の違い

新型コロナウイルスの感染予防で、需要が急激に高まった次亜塩素酸水。アルコール消毒液の代用品としてすっかり定着した感じです。
ですが、次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウムを間違って使用してしまったというトラブルが起きていることもあるようです。次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウム液は似て非なるものです。これを間違えてしまうとペットにも人体にも影響が出てしまいますので、絶対に間違えないようにしましょう!
「次亜塩素酸ナトリウム液」は、ハイターの原料である塩素系漂白剤等を希釈して作られたものです。そして、従来から新型コロナウイルスの消毒に使われているようです。
次亜塩素酸ナトリウムはとても強いアルカリ性です。
食器や手すり、ドアノブなどの殺菌消毒に有効とのことですが取扱いには注意が必要です。
酸性タイプの製品と併用すると有害ガスが出てしまいとても危険ですし、万が一、目に入ってしまったら失明のおそれもあります。そして、次亜塩素酸水との大きな違いは、手指消毒や人体に直接使用することは絶対にダメということ。空間除菌のために噴霧することも絶対にダメなのです。ということは、もちろんペットにも使用はできません。
では、次亜塩素酸水とは?というと、次亜塩素酸ナトリウムと塩酸と水を混合することで得られる液体のことです。
次亜塩素酸ナトリウム液と同等の除菌効果があって、次亜塩素酸ナトリウム液と違って生体に無毒であり、食品添加物としても認可されています。
そして大きな違いであり特徴として、菌やウイルスに反応すると普通の水に戻るので、ペットが舐めても安心!ということ。
実際、数多くの動物病院でも使われている実績があります。
しかし、全ての次亜塩素酸水が同様かというと、そうではありません。
どういうメーカーが作っているのか、濃度はどうか、など吟味は必要です。
次亜塩素酸水といって販売されているものの中には、次亜塩素酸ナトリウム等を混ぜて作られた製品もあるようです。
購入時には調べた上で選んでくださいね。
正真正銘の次亜塩素酸水を使用すれば、ペットがいても安心して使用することができます。
私が調べた中では、ソラルセレクトさんのファビュラスにはペットタイプのものもあるみたいですよ。
ファビュラス・ペット 300mLスプレーボトル(濃度150ppm)

③ アルコール消毒液

猫はアルコールを分解する酵素を持っていないため、アルコールを舐めてしまうことにより、中毒や最悪の場合は命の危険もあります。
ですので、消臭にも期待できませんしペットには有毒なので、消臭目的でのアルコール消毒液は使用しないようにしましょう。

他にも香料とエタノールで作られた消臭剤など、消臭効果の高いものは多々あります。ですが、やはり人工的に作られた香料でありアルコールであるということを考えると、ペットのいるご家庭で使用することはおすすめしません。
総合的に考えても、次亜塩素酸水が動物病院でも使用されている実績もありますので、安心して使いたいという方にはおすすめです。

大切なペットへの影響を考えて、安心して使えるものを選びたいですね!