新年の無事や平安を祈願する為、多くの人が神社や寺院などに参拝する「初詣」。寒空の下で長時間、そして多くの人込みの中で待つことが多い初詣は、よくよく考えてみると、いろいろな菌やウイルスに感染するリスクがいっぱいです。今回はそんな初詣から無事に帰宅するために、菌やウイルスから身を守る方法を紹介していきます。

 

人の多いところはウイルスも多い

多くの人で混みあう初詣。大勢の人に囲まれてしゃべったり、屋台で食べたり飲んだりする初詣は、空気感染や接触感染、飛沫感染によって菌やウイルスが体内に入る確率がぐんと上がります。

しかも年末からの疲れや寒さで免疫力が下がっていると、体に入った菌やウイルスに負けて病気になりやすい状態に。初詣に行った後、病気にかからないようにする為には菌やウイルスを防ぎ免疫力を上げる事が大切です。

 

菌・ウイルスを防ぐ

国立感染症研究所の資料によると「咳1回で10万、くしゃみ1回で200万含まれている」といわれる菌やウイルス。これらを体に入れない為にはマスクが有効です。マスクには呼吸に含まれる湿気で鼻やのどを潤す効果もあるので、ぜひ取り入れてみてください。

そして呼吸はなるべく鼻でするようにしましょう。鼻には、菌やウイルスが体内に入ったときに感知するセンサーがあります。ところが口呼吸ではそのセンサーが働かない為、菌やウイルスに負けやすくなってしまうのです。

 

体を温める

初詣で行列に並ぶと、寒い場所にほぼ立ちっぱなしで体が芯から冷えてしまいますよね。体温が下がると免疫の働きが弱くなってしまうので、しっかり防寒をしましょう。特に動脈を流れる血液を温めると全身が温まるので、首や手首、足首はマフラーや手袋、厚めの靴下やカイロ等を使うとよいでしょう。もし自分の周りにスペースがあれば、その場でジャンプすることもお勧めですよ!

 

水分補給

飲み物はのどについた菌・ウイルスを洗い流してくれるので、こまめな水分補給も気を付けてほしいポイントです。

また、鼻にある繊毛の働きをよくするためにも水分は重要です。繊毛は小刻みに動くことで菌やウイルスを外に排出する働きを持っていますが、水分が不足すると動きが悪くなってしまうからです。

ただ、初詣で水分補給をする際に心配なのがトイレですよね。参拝の列に並ぶ前に済ませておく事や、トイレの場所を事前に確認しておくと良いでしょう。

 

日ごろの体調管理

意識的に防御しても、体の中に入る菌やウイルスを完全に防ぐことはなかなか難しいものです。そこで大切になるのが免疫力を上げておくこと。免疫力を上げるには、睡眠・栄養・適度な運動が大切です。

睡眠不足は体力を低下させ、免疫力が下がる原因になります。人で混み合う場所に行く時には、特に睡眠時間をしっかり確保しましょう。

そしてバランスよく栄養を取る事も大切です。免疫力を高める効果のあるビタミンC、粘膜を保護するビタミンA、基礎体力をつけるたんぱく質、血流やリンパの働きに効果のあるビタミンE、その他免疫物質の元となる鉄や亜鉛、銅などのミネラルは、是非取り入れたい栄養素です。忘年会やお正月の集まりなど宴席が多いこの時期は、いつもより栄養が偏りがちなので、特に注意するとよいでしょう。

 

運動も免疫力を上げるための大切な要素です。寝る前にストレッチをするだけでも効果があるので、無理なく生活に取り入れ習慣化できるよう心がけてみてください。

 

手洗いうがい

初詣では、お店や屋台で食べるのも楽しみの1つですよね。食べる前に手を洗えるとよいのですが、環境によってはすぐに出来ない事も。そんなときの為に、手を消毒するアイテムを持っておくと便利です。

もちろん帰ってきた時は、手洗いとうがいをしっかり行ってください。手洗いは指の間、爪の間、手首も忘れず洗いましょう。うがいは、口とのどを分けてゆすぐようにします。まずは口をゆすぎ、次にのどをゆすぎます。最後にもう一度口をゆすげばそれぞれについた菌やウイルスが拡散しにくくなります。また、抗ウイルス作用や抗菌作用があるカテキンの入ったものでうがいするのもお勧め。“緑茶うがい”でしたら自宅で手軽に始められますよね。

 

一年の健康を祈願する初詣。「初詣に行ったら具合が悪くなった」なんてことにならないよう、しっかり対策をして参拝に出かけたいたいものですね!

 

<参考>

厚生労働省「インフルエンザの基礎知識