インフルエンザやノロウィルスなどは、一度発生したらまたたく間に広がってしまうやっかいな感染症です。

これらの感染症にかからないためには、日頃から外出後の手洗いやうがいを徹底することが推奨されてきました。

このような対策に加えて、近年新たに登場してきたのが『次亜塩素酸水』による除菌です。しかし次亜塩素酸水と一口に言っても販売されている商品はさまざまです。

そこで今回は、次亜塩素酸水の選び方を比較ポイントとともにご紹介いたします。

除菌消臭分野に登場してきた『次亜塩素酸水』とは

『次亜塩素酸水』、なんだか難しい名前ですね。

実は『次亜塩素酸水』というのは、厚生労働省が食品添加物の殺菌料として認可した成分の呼称となっています。

成分の生成法においては酸性電解水と呼ばれ、塩酸や塩水(塩化ナトリウム水溶液)を電気分解して生成された次亜塩素酸が多く含まれる水溶液のことを指して呼ばれています。

この次亜塩素酸には高い殺菌力と安全性が認められています。

次亜塩素酸ナトリウム水溶液との殺菌力の比較

次亜塩素酸水の殺菌力は成分に含有される塩素のちからによるものですが、塩素は濃度が高いと環境や生物に悪影響を及ぼしてしまいます。したがって塩素を使用した殺菌料においては、より低い塩素濃度で効果があるものが求められてきました。

厚生労働省によると、次亜塩素酸水の主成分となる次亜塩素酸は10~60ppm程度の低い塩素濃度で殺菌の効果が得られるとしています。

漂白剤などで代表される次亜塩素酸ナトリウム水溶液は、同じ効果を得るのに100~200ppmの塩素濃度が必要となることと比較すると次亜塩素酸水の優秀さが伺えます。

安全性が謳われる理由

前出のとおり、厚生労働省が次亜塩素酸水を食品添加物の殺菌料として認可する際、さまざまな実験が行われました。その結果、直接的な生物への影響も食品への影響も問題点はないとされています。

また、次亜塩素酸は空気に触れるなどするとすぐに水に変化したり、流水で洗い流すことによって成分の残留がみられないことなども安全性が謳われる理由となっています。

市場に出回っているさまざまな次亜塩素酸水について

市場にはさまざまな次亜塩素酸水の商品が出回っています。

より安全で効果的な商品を選ぶポイントを、これまでの次亜塩素酸水の概要を踏まえながらみてみましょう。

Point1:安易に過度な効能を明示していないこと

殺菌効果の高い次亜塩素酸水ですが、実際には厚生労働省の厳しい基準をクリアした製品のみが食品添加物の殺菌料となりますので、そのほかの製品は殺菌料ではなく雑貨として取り扱われています。

基準をクリアしていない商品が「高水準の殺菌効果あり」などの表現をすると薬事法の違反となります。このような効能効果を安易に明示している商品も避けた方がよいでしょう。

Point2:成分を明確に表示していること

安心な次亜塩素酸水を購入する上で一番間違いが多いのがその成分です。

次亜塩素酸水には、塩素の濃度が高い『次亜塩酸ナトリウム』を原材料としている商品もあります。もちろん、除菌消臭剤として使用することはできますが両者は異なる物質です。

「混ぜるな危険」などと表記されているように、次亜塩酸ナトリウム製品の取り扱いには十分な注意が必要となります。

安心して次亜塩素酸水を使用するには、成分が『次亜塩素酸水』であることを確認しましょう。

Point3:メーカー独自の検査基準を設けていること

一般的に謳われている次亜塩素酸水の安全性や除菌力はその成分によるものであり、発売されている商品全てに付与されているものではありません。

独自の検査基準を設け、その結果が明示されている商品は信頼性が高いといえるでしょう。

Point4:保存期間が記載されていること

次亜塩素酸水は特殊な機械を使って原材料を電気分解して作られます。

生成された成分は日が経つにつれて除菌力が落ちていきますので、あまり長期保存には向いていません。いわゆる「鮮度が大事!」ということです。

保存期間の目安としては半年から1年程度が一般的ですので、あまりにも長期保存が可能であったりそもそも保存期間や製造年月日の記載がないものは要注意となります。

Point5:次亜塩素酸水の性質に合わせたパッケージであること

次亜塩素酸水の主成分である次亜塩素酸は、有機物と素早く化学反応を起こし水となります。

この特性こそ安全性が高いゆえんとなりますが、注意をしなければ次亜塩素酸水とは別ものになってしまうおそれがあります。

また、次亜塩素酸水は人間のお肌と同じように日光や紫外線が苦手です。デザイン重視のものよりも、酸化に気を遣った密封できる容器や遮光性の高いパッケージのものを選ぶとよいでしょう。

Point6:用途に合う形状のパッケージであること

次亜塩素酸水は、『スプレータイプ・プッシュボトルタイプ・詰め替え用』など用途に応じた形状のパッケージで販売されています。

空気中や除菌したい物に直接散布する場合はスプレータイプを、手洗いのあとに手指の除菌を行う場合はプッシュボトルタイプを選ぶとよいでしょう。

詰め替え用においては、使用するスプレータイプやプッシュボトルタイプと同様の中身のものを間違えずに選びましょう。

また、詰め替え用においては、用途に合わせて希釈して使うことができるものもありますので使用目的が多い場合は希釈タイプの詰め替え用を選択するとよいでしょう。

快適な除菌生活を目指し最適な商品を選びましょう!

いかがでしたか?

今回は、次亜塩素酸水がどのようなものなのかをご説明しながら商品を選ぶポイントをまとめてみました。

これらの比較ポイントを踏まえて快適な除菌生活を目指し、最適な商品を選びましょう。

 

<参考>

新しい殺菌料・酸性電解水

微酸性電解水とは

微酸性電解水

酸性電解水とは

次亜塩素酸水