高い除菌・消臭効果があることから、感染症予防から日常のお掃除まで様々な場面で活躍する『次亜塩素酸』。一度使い始めたら病み付きになってしまったという口コミもあるほど、その魅力は広く認められてきています。

そんな次亜塩素酸には、生成方法や液性によっていくつかの種類があることをご存知でしょうか?

また、市販されている製品には様々な濃度のものがありますが、インターネット上に数多くある使用者のレビューの中には用途に合った使い方をしないと効果を実感しにくいという声も。

お家を徹底的にお掃除するために次亜塩素酸を買ってみたのに、選び方が間違っていたためにその効果を体験できずにいてはとてももったいないですよね。

この記事では、次亜塩素酸を初めて手にする方や、イマイチ効果を感じられていない方のために、次亜塩素酸の種類や選び方を解説します。

次亜塩素酸の種類

次亜塩素酸の生成方法には電気分解と中和の2種類があります。電気分解で生成された次亜塩素酸は厚生労働省の取り決めにより、さらに3種類に区分されます。

それぞれの次亜塩素酸について、詳しく見ていきましょう。

生成方法による分類

-電気分解(電解水)

食塩水か薄い塩酸を電気分解することで、次亜塩素酸が生成されます。次亜塩素酸とよく似た名前の『次亜塩素酸ナトリウム』も同じく食塩水の電気分解で生成されますが、方法が異なります。

メリット

・一度に多くの量を生成できる

・安全に生成できる

デメリット

・不安定であり長期間保存できない

・高濃度で生成できない(30~50ppm)

 

-次亜塩素酸ナトリウムの中和(中和水)

次亜塩素酸ナトリウムに薄い塩酸(もしくは炭酸)と水を加えて中和させることで、次亜塩素酸を生成できます。次亜塩素酸ナトリウムはキッチンやお風呂場の除菌剤として使われています。これらの洗剤では「混ぜるな危険」という注意書きをよく見かけると思いますが、酸性の物質と混ぜると有毒な塩素ガスが発生します。とりわけ塩酸を使用した中和水の生成には危険が付きまといます。

メリット

・長期間保存できる(電解水の500倍)

・高濃度で生成できる(400~500ppm)

デメリット

・生成方法が危険

次亜塩素酸の効果は生成方法によらず溶液のpHに左右されるので、電解水も中和水も強力な除菌・消臭剤として使用できる点は変わりません。

pHによる分類

厚生労働省の取り決めにより、電解水は食品添加物にも認定されています。この認定は「決められた機械を使って」「認可された業者が生成した」次亜塩素酸にのみ適用されます。

少しややこしい説明になりますが、食品添加物として認定される次亜塩素酸は、pHによって次の3種類に区分されます。

 

-強酸性次亜塩素酸水

陽極と陰極の間に膜を設置し、0.2%以下の食塩水を電気分解して陽極側に生成された電解水でpH2.7以下のもの。有効塩素濃度は20~60ppmです。

pHが2.2以下になると塩素ガスが発生するため、強酸性次亜塩素酸水のpHは2.2~2.7の間になります。

強酸であるため、取り扱いには注意が必要です。

 

-弱酸性次亜塩素酸水

陽極と陰極の間に膜を設置し、0.2%以下の食塩水を電気分解して陽極側に生成された電解水およびこれに陰極側に生成された電解水を混ぜたもの。pHは2.7~5.0と広く、弱酸と呼ばれてはいますが取り扱いには注意が必要です。

有効塩素濃度は10~60ppmとされています。

 

-微酸性次亜塩素酸水

隔膜を設置せずに塩酸もしくは塩酸と食塩水の混合液を電気分解して生成されたもの。pHは5.0~6.5と弱酸性です。有効塩素濃度は3種類のうちで最も幅広く、10~80ppmです。

人の皮膚への影響が少ない上に細菌やウイルスに対しての除菌効果が高い優れものです。

次亜塩素酸の選び方

除菌・消臭を謳った市販の次亜塩素酸はたくさん種類があるので、どれを選べばよいか迷ってしまいますよね。

ここまでにご説明してきたことを踏まえ、商品選びのポイントをいくつかご紹介しましょう。

塩酸が使われていないこと

すでに説明したように、中和水は次亜塩素酸ナトリウムに酸を加えて生成します。

この中和剤に塩酸を使用して生成された次亜塩素酸は、長期間置いておくと大きく酸性に偏ってしまう可能性があります。

中和剤に炭酸を使用しているものであれば、炭酸水素イオンのはたらきによってpHが保たれますので、より安心して使用できます。

「炭酸」と書かれているかどうか、ぜひチェックしてください。

濃度が明記されていること

次亜塩素酸は、用途に応じて希釈して使用することがほとんどです。そのため原液の濃度がしっかりと分かっていないと目的の使用方法に適した希釈ができず、効果を実感できないなどということも。

商品説明が誠実であること

商品の効果とは直接関係しませんが、商品や原材料の説明が不誠実であるものはあまり気分がよくありませんよね。

たとえば、食品添加物に認定されている次亜塩素酸水は、食塩水の電気分解で直接生成されたもののみです。ところが中和によって生成された次亜塩素酸の商品にも、『食品添加物』と書かれているものが多くあります。実は次亜塩素酸ナトリウムも食品添加物として認定されているため、まったくでたらめな表記ではないのですが、とても分かりづらい書き方がされているものも見られます。

また、食塩水の電気分解で生成されたかのような書き方がされていても、食品添加物の次亜塩素酸に該当しないものがありますので、こちらもご注意を。「食塩水の電気分解で生成された次亜塩素酸ナトリウム」を中和して次亜塩素酸を生成できますので、これも嘘の表記ではありませんが商品そのものが食品添加物というわけではありません。

厚生労働省が食品添加物に認定している次亜塩素酸の有効塩素濃度は10~80ppmです。除菌・消臭目的である市販の次亜塩素酸はほとんどがこれよりも高い濃度のものでしょう。飲んでも大丈夫なものというわけではありませんので、「食品添加物に認定されているから」といって早とちりしないように注意しましょう。

ただ、これらの次亜塩素酸が安全性の高い便利な除菌・消臭アイテムであることは間違いありません。用途に合わせた適切な使用方法で、便利に賢く次亜塩素酸を使いこなしましょう!

 

<参考>

サイト名:5分で分かる!次亜塩素酸水

記事名:次亜塩素酸水とは

 

サイト名:株式会社クレアス

記事名:次亜塩素水の作り方の違いによる各々の特徴について

 

サイト名:Wikipedia

記事名:次亜塩素酸水

 

サイト名:次亜塩素酸水の深いお話 アルコールではバイ菌退治できない

記事名:次亜塩素酸水の選び方

 

 

サイト名:あっと驚くオゾン水

記事名:【衝撃】その次亜塩素酸水は本当に次亜塩素酸水なのか?!